子供に「寄り添う」とは?

2021年12月30日

◎ 「ぜひ子供に寄り添ってください」 このような言葉を聞いたことがある方も多いことでしょう。教育や発達の専門家の多くが言っていることです。この言葉を聞いて「そうか、よし、やってみよう!」と思ったものの、具体的に何をしたらよいかわからない、という声も聞かれます。

◎ 「寄り添う」には、本来「体をぴったりとそばに寄せる」という意味があります。でも、四六時中ずっと子供の体にぴったり身を寄せているのは、ちょっと違う気がしますよね。子供のそばにいて、子供の意に沿うように何でもやってあげるのも違いますよね。

◎ 子供に寄り添うというのは、同じものに対して同じように感情をもつこと、同じ感情をもつことをお互いに分かり合えることです。具体例をあげます。

☆テレビでお笑い番組を見ていて、子供と大人がいっしょに笑う。

☆子供のはまっているもの、好きなもの、得意なものを、いっしょに楽しむ。会話をする。

☆夜、花火をしていて、子供が「きれいだね」と言ったら、大人も「そうだね。きれいだね」と言う。

☆子供といっしょに料理を作って、お互いに「おいしいねえ」と言いながら食事をする。

☆スカイツリーの展望台からの眺めに、子供と大人とで「わぁー、すごい!」言いながら、いっしょに感動し合う。

など

このようなことを、気づいたときに、チャンスがあったときに、やってみるとよいでしょう。いつもいつも「子供に寄り添う」ことを意識しすぎると、大人が疲れてしまい、子供への関わり方がぎこちなくなってしまいます。繰り返しになりますが、気づいたときに、チャンスがあったときに、上記のような方法で子供に寄り添ってください。