「ごほうび」について

2023年07月09日

〇「毎日、1時間勉強したら、新型のゲーム機をかってあげる」…子供が勉強する気がなくて、でも大人は「何としても子供に勉強をやらせたい!」と思う時、ごほうびや交換条件を示して、子供にやる気を出させようとすることがあります。

〇これに対して、「常に報酬を求めるようになる」「ごほうびがないと何もしなくなる」「駆け引きをするようになる」などと指摘する教育や発達関連の専門家もいます。確かにそのような面もありますが、日々あわただしく生活を送っている私たち大人にとって、なかなかこちらの思うようにならない子供を前に、いつも冷静で理想的な対応はなかなかできないものですよね。

〇では、どのようにしたらよいか。ごほうびの与え方で子供の意欲が高まることがある一方で、逆に不満がたまっていくことがあるのです。例をあげます。

◇ごほうびに、現金だけ、ゲーム機器だけをただ与える。→子供の欲求不満がたまります。

現金を与えるにしても品物を与えるにしても、「ありがとう」「やったね」「よくがんばったね」などの言葉を添える。

◇家族みんなで食事やレジャーに出かけるなど、みんながいい思いをする、みんなで喜びを分かち合えるようなごほうびにする。


「言葉をかけてもらえた」「喜んでもらえた」という経験が子供の意欲を高めていきます。

お金よりも、品物よりも、子供はそちらの方が嬉しいです。