子供が家庭で「学校の話」をすることの意味

2022年05月01日

◎ 学校で生活していると子供たちは、学習でうまくいったりいかなかったり、友達関係では、仲 良くしたり、ちょっといざこざがあったり、感情の行き違いがあったりと、良いこともそうではないことも様々な体験をし、感情の動きも複雑に変化しています。心身ともに結構疲れるものです。 

◎ すると子供の本能として、このことを誰かに報告したいと思うのです。うまくいったことは、 いっしょに喜んでもらって、もっと大きなものにしたいし、うまくいかなかったことは、聞いてもらって、ちょっとホッとしたり気持ちが軽くなったりします。こうして、子供は安心して新しいことにチャレンジする気持ちが芽生えるし、嫌なことや辛いことがあっても、安心して乗り越えていこうとします。

 ◎ 子供が、学校で良くないと思われる行動をしたり、叱られたりした場合、家庭で子供本人が伝えたり、或いは、学校から連絡が来ることもあるでしょう。 

一番やってはいけないのは、学校で注意されたり、叱られたり、指導されたりした事柄について家庭でも再度叱ったり言い聞かせたりすることです。

子供がチャレンジしたり、つらさや困難を乗り越えていこうしたりする気持ちに、良くない影響を及ぼしてしまう恐れがあります。 では、どうしたらよいか? 子供の「つらい気持ち」「悔しい気持ち」「悲しい気持ち」「後悔する気持ち」などに共感することです。行動に共感するのではなく、気持ちに共感するのです。じっくりと否定することなく子供の話を聞くことからスタートです。 チャンスがあったら試してみてください。

でも、子供の話の途中で「でもね、......」と口をはさむことにはならないようにしてくださいね。