発達応援ブログ『こころのお便り』


苦手なことがあったり、うまくいかなくて悩んだりすることは、誰にでもあることです。そんなとき、寄り添ってくれる人がいたら、どんなに心強いでしょうか。子供たち一人一人の成長を応援するための、ちょっとしたヒントや情報を盛り込みながら時々書き足していきます。           

このブログは、フリースクールの良き理解者である現役小学校教師(東京都指導教諭)が、校内の保護者や教員向けに書いた『お便り』を中心に編集しています。学校に子供が通っていても、いなくても、全ての子供の保護者に向けて書かれています。子育てのヒントが満載ですのでぜひお読みください。


◎「前はとても素直でいい子だったのに、最近は親に口答えするようになった」「去年は宿題をやっていたのに、今年はやらなくなっている」などの話を保護者から聞くことがあります。

「ににんがし」「にさんがろく」…。2年生の子供たちは、元気に九九の学習を頑張っています。これから学習していく算数の内容は、九九がわかっていることが大事になるので、今後のためにも九九の学習はとても大切ですね。

〇「毎日、1時間勉強したら、新型のゲーム機をかってあげる」…子供が勉強する気がなくて、でも大人は「何としても子供に勉強をやらせたい!」と思う時、ごほうびや交換条件を示して、子供にやる気を出させようとすることがあります。

◎ 学校で生活していると子供たちは、学習でうまくいったりいかなかったり、友達関係では、仲 良くしたり、ちょっといざこざがあったり、感情の行き違いがあったりと、良いこともそうではないことも様々な体験をし、感情の動きも複雑に変化しています。心身ともに結構疲れるものです。

◎子供が学校生活での学習、行事、友達関係などで、うまくいかないことや不安なことがあるとき、大人に愚痴を言ったり相談したりすることがあるでしょう。そのとき、大人はどうするか? 子供に何とか乗り越えてほしい、頑張ってほしいという思いと、大人として何とかサポートしたい、応援したいという思いとで、どうしたらよいかアドバイスしたり、大人自身が昔、同じよ うな体験をして、自らがどのようにしてうまくやったか、或いは、努力したか、"成功体験談" を話して聞かせたりすることがあります。

◎スポーツ、体操やストレッチ、サイクリングやジョギングなど、体を動かすと、頭の中がスッキリし、ストレスも解消し、嫌なことも忘れ、幸せになった気分になることは、誰もが経験していることですね。しかし、このことは「気分」ではなく、運動により実際に脳の働きが活性化するためということが、最新の研究で分かってきています。

◎ 人の話を聞くことが苦手だと、学校、家庭、地域社会では、いろいろな不都合や困り感が生じます。そもそも、なぜ人の話を聞くことが苦手になるのでしょうか?

◎ 子供が苦手にしている学習課題や宿題を、頑張ってやり遂げると、私たち大人はとても嬉し くなります。そして、「この調子なら、もっとやらせれば、もっとできるようになるだろう」「もっと難しい課題をやらせれば、もっと力を伸ばすことができるだろう」と、子供の成長を願って、「もっと量を増やせば」「もっと難しいものにすれば」、もっと学力が 伸びるだろうと、大人の期待が高まります。

◎ 「ぜひ子供に寄り添ってください」 このような言葉を聞いたことがある方も多いことでしょう。教育や発達の専門家の多くが言っていることです。この言葉を聞いて「そうか、よし、やってみよう!」と思ったものの、具体的に何をしたらよいかわからない、という声も聞かれます。

文房具の工夫

2021年12月05日

◎ 勉強することを嫌がるようになる原因の一つに「書くことを嫌がる」ということがあげられま す。教科の学習はどうしても書くことが多くなります。学習内容が理解できていたとしても、 ノートやプリントに書かなければいけなくなると、やる気もなくなってきます。また、うまく書けなくて消しゴムで消そうとすると、それもうまくいかなくて紙がぐちゃぐちゃ。ますます勉強が嫌になってしまうでしょう。