子供が家庭で「学校の話」をすることの意味
◎ 学校で生活していると子供たちは、学習でうまくいったりいかなかったり、友達関係では、仲 良くしたり、ちょっといざこざがあったり、感情の行き違いがあったりと、良いこともそうではないことも様々な体験をし、感情の動きも複雑に変化しています。心身ともに結構疲れるものです。
苦手なことがあったり、うまくいかなくて悩んだりすることは、誰にでもあることです。そんなとき、寄り添ってくれる人がいたら、どんなに心強いでしょうか。子供たち一人一人の成長を応援するための、ちょっとしたヒントや情報を盛り込みながら時々書き足していきます。
このブログは、フリースクールの良き理解者である現役小学校教師(東京都指導教諭)が、校内の保護者や教員向けに書いた『お便り』を中心に編集しています。
◎ 学校で生活していると子供たちは、学習でうまくいったりいかなかったり、友達関係では、仲 良くしたり、ちょっといざこざがあったり、感情の行き違いがあったりと、良いこともそうではないことも様々な体験をし、感情の動きも複雑に変化しています。心身ともに結構疲れるものです。
◎子供が学校生活での学習、行事、友達関係などで、うまくいかないことや不安なことがあるとき、大人に愚痴を言ったり相談したりすることがあるでしょう。そのとき、大人はどうするか? 子供に何とか乗り越えてほしい、頑張ってほしいという思いと、大人として何とかサポートしたい、応援したいという思いとで、どうしたらよいかアドバイスしたり、大人自身が昔、同じよ うな体験をして、自らがどのようにしてうまくやったか、或いは、努力したか、"成功体験談" を話して聞かせたりすることがあります。
◎スポーツ、体操やストレッチ、サイクリングやジョギングなど、体を動かすと、頭の中がスッキリし、ストレスも解消し、嫌なことも忘れ、幸せになった気分になることは、誰もが経験していることですね。しかし、このことは「気分」ではなく、運動により実際に脳の働きが活性化するためということが、最新の研究で分かってきています。
◎ 人の話を聞くことが苦手だと、学校、家庭、地域社会では、いろいろな不都合や困り感が生じます。そもそも、なぜ人の話を聞くことが苦手になるのでしょうか?
◎ 子供が苦手にしている学習課題や宿題を、頑張ってやり遂げると、私たち大人はとても嬉し くなります。そして、「この調子なら、もっとやらせれば、もっとできるようになるだろう」「もっと難しい課題をやらせれば、もっと力を伸ばすことができるだろう」と、子供の成長を願って、「もっと量を増やせば」「もっと難しいものにすれば」、もっと学力が 伸びるだろうと、大人の期待が高まります。
◎ 「ぜひ子供に寄り添ってください」 このような言葉を聞いたことがある方も多いことでしょう。教育や発達の専門家の多くが言っていることです。この言葉を聞いて「そうか、よし、やってみよう!」と思ったものの、具体的に何をしたらよいかわからない、という声も聞かれます。
◎ 勉強することを嫌がるようになる原因の一つに「書くことを嫌がる」ということがあげられま す。教科の学習はどうしても書くことが多くなります。学習内容が理解できていたとしても、 ノートやプリントに書かなければいけなくなると、やる気もなくなってきます。また、うまく書けなくて消しゴムで消そうとすると、それもうまくいかなくて紙がぐちゃぐちゃ。ますます勉強が嫌になってしまうでしょう。
・机に伏せる、椅子をガタガタさせる、手足をそわそわ動かす、背中がぐにゃっとなる
◎ 授業に必要な教科書や学習用具を忘れてしまう、学校で配られたプリント類を持 ち帰らない、提出物を忘れてしまうなど、忘れ物のことで困っている子供たち(その親御さんも)が多いです。忘れ物は、態度、意欲などの問題にされやすいですが、 「跳び箱が苦手」「水泳が苦手」と同じように、もともともっている成長や発達の特 徴であることもあります。
◎「親がイライラするのは良くない」「イライラしたら5つ数えて落ち着きましょう」などとアドバイスさ れることがあります。しかし、「部屋の片づけをしない」「ゲームばかりして宿題をやらない」など、日々 ずっと子供と生活していると、良くないところ、直したいところばかりが目について、イライラしたり、 怒ってしまったりするものです。これは、ごく自然なことです。